市販薬や病院で処方されるタイプの育毛剤には強い薬剤が含まれているため、場合によっては副作用が出る心配がありますが、深刻な症状というよりは、比較的軽めの症状である場合が多いものの、副作用によって薄毛の症状が悪化する可能性が否定できませんので、侮ることのないように使っていきたいですが、副作用が心配なら医薬部外品や化粧品に該当する市販の育毛剤を使うと肌にやさしいものの、これらの製品で副作用が全く出ないとは限りませんので、対処法を知る必要があります。

 

おすすめの対処法がパッチテストと呼ばれるもので、一般的に売られている医薬部外品や化粧品などのパッケージを確認すると掲載されている内容ですが、肌に直接塗るタイプの製品で頻繁に見かけるもので、肌トラブルを未然に防ぐために大変有効な手段になります。パッチテストを行う場合にも肌に直接塗ることになるものの、頭皮につけるのでは意味がないためこの部位は避けるようにして、腕の内側や太ももといった皮膚の柔らかい部分に塗りつけてしばらく放置する方法が一般的で、これを実施することで成分によるアレルギー反応が起こるかを判明することが可能です。病院で実施される場合には背中に塗布するのが普通ですが、個人でやるなら腕や太ももでも十分で、塗る量はごく少量で良く、水などで薄めていない状態、つまりはボトルから直接取り出した成分を原液のまま塗るようにしますが、塗った後は手を加えずに24時間から48時間くらいそのまま放置して症状を確認します。しかし、時間が経過する間には水仕事をしたりシャワーを浴びるなどの行動を起こす場合もありますので、塗った部分を保護するように絆創膏などを貼って対策するのがおすすめですが、できるなら水が触れない状態を維持するのが正確な判断ができるようになることを知っておきたいところで、成分濃度や体質などを考慮すれば24時間よりも48時間実施したほうが良いといえるでしょう。時間が経過した後に塗った部分を確認して炎症を起こしていたり、かぶれや痛み、腫れた状態などが見られるならアレルギー反応を起こしている証拠だといえますので、その製品を頭皮に使うのはリスクが高く、使いべきではないと判断できますので、例え高い製品であっても、せっかく購入したのに使わずにいるのは勿体無いと考えても、やめるようにしましょう。それでも無理に使ってしまえば、頭皮にも炎症などのアレルギー反応が出てしまい、パッチテストを行った部位と同じような状態になるため、当然ながら毛に対する悪影響も懸念されるようになり、アレルギー反応が過剰に出れば抜け毛が増えたり、健康的な毛が生えなくなるなどのリスクが高まりますから、育毛剤の使用がかえって薄毛の進行を招く事態になり兼ねません。テストを行った結果、特に異常が見られなければ成分との相性が良いといえますので、早速頭部に使ってみたいところですが、もしも使ってみて異常があらわれた場合には直ちに使用を中止してしばらく様子を見るようにし、異常が成分の影響で起こっているのか、その他の原因が関係しているのかを見極めることをおすすめします。

 

パッチテストで良い結果が出なかった場合の対策として、アレルギー体質や肌が敏感な人でも使いやすい育毛剤の購入に切り替えるのが良いといえますが、女性向けの刺激の少ないもの、余計な添加物が配合されていないもの、メーカー側でアレルギーのテスト済みのものを購入するのがおすすめです。それでも体質に合わない人もいますので、色々な製品を使ってもトラブルが発生してしまうなら、まずは皮膚科できちんとした診断を受けるのが望ましいといえます。